早いもので、今年で結婚10年目となった私たち夫婦。
子どもが生まれたり、主人が病に倒れたりと、様々な事がありましたが、なんとか乗り切り、今でも仲の良い夫婦として共に暮らしています。
子ども達もどんどん大きく成長し、もうすぐ小学校へ上がります。
結婚記念日は、正直、あまり重視していないイベントでした。
主人が忙しかったり、私が育児で疲れていたりしていたため、お座なりになっていたことも多かったのです。
コンビニの小さなケーキと缶チューハイで細々とお祝いしたりと、大きなイベントとしては見ていませんでしたし、それで満足していました。
しかし、今年は節目でもある10年目ということで、何かちょっとしたパーティでもしようかと主人が提案してくれたのです。
「ちょっとしたパーティ」なんて言葉が、不器用な主人の口から出るとは思っていなかったので、聞いたときは吹き出してしまいました。
子ども達も賛成し、今年の結婚記念日は、部屋を飾り付け、主人の手作りメニューでお祝いしようということになったのです。
子どもも楽しみながら準備を始めてくれ、私たちのために喜んでやってくれるなんて、とても嬉しかったです。
そして、結婚記念日当日。
主人は朝から夕食の買い出しに出かけ、私と子ども達は部屋のセッティングです。
いつもよりシックな色味のテーブルクロスを掛け、照明も暗めに設定しました。
ロウソクで明かりを灯したかったのですが、子どもがまだ小さいため、危険と判断して止めました。
代わりに、キャンドルのようなLEDの間接照明を使用し、雰囲気を出してみました。
子どももかしこまったスタイルの洋服を用意し、私もいつもはほとんど履かないワンピースを準備して、気分はどんどん上がっていきました。
さて、主人の手料理は、ビーフシチューとコンソメスープ、そしてシーザーサラダといったメニューでした。
主人は元々料理が好きな人だったので、準備から後片付けまでこなせるから、とても助かっています。
私は、野菜を使った前菜などを数点作りました。
部屋に漂う良い香りをかぎながら、子ども達と待っていました。
そして、待ちに待ったディナータイムです。
夕食には少し早い時間帯でしたが、長く食事を楽しみたかったので、ゆっくりと食べることにしました。
主人の作った食事はどれもとても美味しく、愛情がこもっていることが分かりました。
お喋りしながら楽しんでいると、主人が突然、「プレゼント」と言って一本の瓶を取り出しました。
全く聞いていなかったので、戸惑いながらもよく瓶を見ると、赤ワインでした。
主人によると、イタリアワインをこの日のために購入してきたそうです。
赤ワインはとても好きで、初めて飲んだのは20代の後半。
美容に良い、というテレビの特集がきっかけで飲み始めました。
週に2,3本は飲むのですが、主人は赤ワインはあまり好みじゃないらしく、一緒に飲むことはまずありませんでした。
そんな主人が、私のために苦手な赤ワインを買ってきてくれたんだと思うと、とても嬉しくなりました。
主人がプレゼントしてくれたのは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
しっかりとしたタンニンと、飲みごたえのある、イタリアでは有名なワインです。
栓を開けてすぐ飲むのも良いのですが、独特な風味があり、あまりお勧めできません。
最低でも半日は栓を開けて置かないと、美味しさがワインに馴染んでいかないのです。
主人は、そんなことも調べておいたのか、ワインの栓はすでに開いていました。
聞くと、今朝栓を抜いたので、今が飲み頃だと。
本当に、私にはもったいない主人だと、心から思いました。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを味わいながら、家族との時間をじっくりと楽しみました。
主人も、私に合わせて赤ワインを飲んでくれて、さらに夫婦の絆を強く感じました。
こんなに主人に尽くしてもらっては、申し訳ないですね。
食後のデザートとして、前日から仕込んでおいたフルーツゼリーを振る舞いました。
これだけでは何のお返しにもなっていないような気もしますが、家族はとても喜んでくれたので、良かったと思います。
ささやかなパーティも終わり、みんなでゆっくりと後片付けです。
子ども達も、美味しかったし、楽しかったと言ってくれました。
そして、朝から色々と準備を手伝って疲れてしまったのか、子ども達は入浴を済ませると、すぐに眠ってしまいました。
残された夫婦で、さらに晩酌を楽しみました。
簡単なチーズのおつまみを作り、それをつまみながら、今日のこと、子どものこと、そしてこれからのことを語り合いました。
ワインが空になったら、日本酒、カクテルなども嗜み、夜遅くまで、喋り続けました。
このような結婚記念日は初めてでした。
次の日から、また慌ただしい毎日が始まりましたが、この日のことはずっと忘れることは無いでしょう。
この家族で良かった、この主人で良かったと、心の底から感謝しています。
■フランチャコルタに相性の良いおつまみセレクション
ささやかなお祝いにも良く利用するのが、我が家でも愛されているフランチャコルタのスパークリングワインです。
コチラ>>http://www.franciacorta.net/ja/
お祝いだけではなく、1週間仕事を頑張った自分たちへのご褒美に、週末はのんびりと、泡の弾けるワインを楽しむのが習慣になりました。
なんといっても口にしたその瞬間から、夫婦揃ってハッピーな気分になれるので、夫も私も大好きです。
美味しいお酒を飲む時には、やっぱり美味しいつまみも必要なわけで、食べ物にもこだわりを持っています。
夫婦揃って美味しいワインを飲んだら、美味しいつまみも食べたい方なので、美味しいつまみセレクションとして、身近なものをアレンジして味わっていますが、これがなかなかいけるのです。
その我が家の好きなおつまみメニューとして、定番はやっぱりチーズです。
ひとつだけではなく、うちの冷蔵庫にはかなり豊富な種類のチーズをストックしているので、週末のワインタイムには贅沢に、数種類のチーズを夫がカットして用意をしてくれます。
週末は奥さんは休みの日という、かなり恵まれた夫ですので、私は基本的に飲んで食べるだけです。
でもチーズ選びにもこだわりがあるようで、夫のチョイスは間違いがなく、ワインとの相性が抜群なのです。
どうしてこんなに美味しい組み合わせになるのか、ワインでほろ酔い気分の時に質問をしてみました。
彼は美味しいものにも詳しいのですが、まずは同じ原産地のチーズを選ぶことがポイントなのだといいます。
ワインとチーズに関して言えば、それらが同じ原産地であるか、同じではなくてもできるだけ近い産地をチョイスするのだそうです。
この選択というのはかなり重要であり、美味しいワインにあるチーズは、やはり同じ地域にあるものなのです。
そしてこの選択にはほとんど間違い長いものですから、チーズなどの料理とワインの組み合わせのことを、マリアージュとも呼ぶのだそうです。
夫婦をやっていても、彼の雑学の豊富さには未だに関心をします。
いつも冷蔵庫にあって美味しいと言って食べているチーズですが、誕生はブルゴーニュです。
そんなチーズは、一緒にブルゴーニュワインとも成長をしてきたわけです。
そう考えれば長い歴史の中でもゴールデンコンビであったわけですので、ワインとチーズの食材は、相性がマッチするのは必然ということになります。
はじける炭酸も楽しいワインと、同じような特徴のチーズを選ぶことも、とっても大切なポイントなのです。
特徴が違うチーズとワインだと、時として味わいで喧嘩をしてしまうケースも勃発をしやすいです。
夫のチョイスで選ぶからいいのですが、たまに独断で冷蔵庫からチーズを出してワインと合わせると、本当に味わいの喧嘩はあるものだと感じることがあるから、チーズとワインの相性は侮れないです。
でもワインとチーズという、お互いの特徴が似ていると、似た者同士であるために相性が良い上に美味しさは、さらに倍増をするわけです。
コクが深いワインであれば、味わいや香りの強めなチーズがいいですし、軽い口当たりのワインであれば、酸味があるフレッシュなチーズが合うということです。
同系列のワインとチーズの組み合わせにしてみると、それぞれの個性は生かされたままで、口にしても違和感がない状態で、すごく美味しいと楽しめるワインタイムになります。
でも時々遊び心も出てきますので、ワインとチーズの持つ要素が、あえて違うタイプを選ぶこともあります。
これは私がやるとだいたい失敗しますが、夫がチョイスするとほとんど当たりです。
特徴として同系統とは真逆にはなるものの、時として別々の要素の組み合わせが、ワインタイムをよりユニークに変えてくれることもあります。
甘みがあるワインを飲む時であれば、ちお味が強い青カビタイプのチーズは、思いのほかしっくりきます。
強いチーズの塩味は、甘いワインの味わいでまろやかになるわけです。
チーズかワインのどちらかに、強い個性があるときには、特徴が正反対の種類を選ぶと、癖が柔軟に和らぐから面白いと感じます。
辛口ワインを飲む時には、甘いチーズを選びことで、味わいにも丸みが出てきて、さらに互いに持っている長所を生かすことにもなります。
銘醸ワインの場合はちょっと気をつけたいのは、過熟チーズにはあまり合わないということです。
原料を厳選しているような、繊細で上品な特徴の銘醸ワインの場合でしたら、強烈な香りのチーズのチョイスは避けるべきでしょう。
品の高いワインの香り自体を、打ち消してしまうこととなるためです。
ワインを飲む楽しみとともに、我が家では同時にチーズを食べる楽しみの幅も広がってきました。
基本的に週末は夫婦で大好きなスパークリングワインを開けていますが、ほかにもワインを楽しことはあります。
どんなワインを二人で飲むとしても、やはり相性がいいおつまみコレクションには、我が家ではチーズが欠かせないものとなっています。
この週末の楽しみは、いつまでも続けたいと夫婦で話しています。