最終更新日 2024年2月16日 by fireluche

・下取り&買取られた車の行先は?

車を買い替える際に我々は元乗っていた車を下取りなり中古車業者に買取してもらって手放すわけです。

こうして自分の手を離れた車は地球のどこかを走っているか溶かされたり砕かれたりしてリサイクルされているのでしょう。

その消息を伺い知ることというのはマズありません。

ところが自分はこの「手放した中古車に再会する」といった希少な体験をしたことがあります。

この車というのは自家用車ではなく会社を自営していたときに使用していた営業車のライトバンでありまして、白いボディに会社のロゴだけが入った何の変哲もない営業車でございます。

この車は事務所を閉鎖したときに車検を頼んでいた修理工場兼、中古車販売店の知人に売却したのですが、売却から4年ほどたったある日、たまたま入った隣の県のショッピングモールの駐車場で発見いたしました。

何故自分の車だったかとわかったかと言うと、実はその車ウチの会社のロゴが入ったまま今でも使っているんですよね。

そこに書かれている会社の電話番号は今では自宅の電話番号になっているのですが、たまにかかってくる間違い電話はひょっとするとこの車が原因だったのかもしれません。

どこのどなたが乗っているのかはわかりませんでしたが、座席後部には土のついた熊手やクワにゴム長靴、カラになった飼料袋などが散乱していたことから、おそらく農家のおじいちゃんあたりが買い取ったのではないかと推測いたしました。

しかしまぁ・・転売するのはいいとして、会社のロゴのカットシートくらいは剥がさないのだろうか?と思いましたね。

自営業の方で社用車を売却するときはこうしたことも注意しないといけないようです。

・リサイクル資源として自動車の価値はとても高い

中古車業者やディーラーに買取られた車は当然ながら新しい状態のいい車は市場に転売され、新しいオーナーの元でもうひと働きすることとなります。

こうした車はおおよそ4年以下の利用年数の車でして、それ以降年季の入った車に関しては残念ながら日本では商品価値が無いものとみなされて、市場に出回ることがありません。

ところが人を乗せて動かせる状態の車であれば、東南アジアやアフリカなどの途上国では人気であり、日本では買い手のつかない車などはたいていこうした国でドアや屋根の無い状態でも元気に働いている姿を見ることができます。

最近ではディーラーなどでも下取りした車を在庫としてリスクにするよりも資源として即売却してしまう傾向があるようです。

いずれにしても高品質な日本車は中古車としても資源としても人気は高く、世界から引っ張りだこになっていることがこうした事情からもわかるかと思います。

「たとえ動かなくても車であれば何でも買い取ります!」といったキャッチコピーの中古車買取業者なども見かけるのはこうした事情があるからなのです。

 

畑恵 ブログ